北朝鮮が24日夜、また、ごみをぶら下げた風船とみられるものを韓国に向け飛ばしました。一方、飛ばされてきたごみを分析した韓国政府は、北朝鮮の深刻な経済難がうかがえるとしています。
北朝鮮は、韓国の脱北者団体が金正恩体制を非難するビラを飛ばしたことへの「対抗措置」として、先月から、ごみをぶら下げた大量の風船を韓国へ飛ばしています。
韓国軍によると、24日夜も同じような風船とみられるものが飛ばされ、これで5回目となります。
一方、韓国・統一省は飛ばされてきたごみの分析結果を発表。使い古した子ども用の衣類などが含まれ、劣悪な経済状況を示しているとしたほか、故・金正日総書記の「教え」などと書かれた文書の切れ端が見つかったと明らかにしました。
北朝鮮でこうした文書の毀損は死刑の可能性もある重罪にあたるとして、統一省関係者は「風船の散布に動員された人民の不満が表れている」と指摘しています。
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