天体ショーに大歓声です。アメリカ各地で「皆既日食」が観測されました。

現地8日午後、北アメリカは神秘的な天体ショーに熱狂しました。

ニューヨークのタイムズスクエアに集まった人々。

「私はカウボーイ」

彼がかけているのは、肉眼で直視するにはまぶしすぎる太陽をみるための特殊なメガネ。みんな、こうしたメガネをかけて空を見上げています。その視線の先にあるのは、重なっていく月と太陽。

「皆既日食」は、太陽・月・地球が一直線に並んだ瞬間に、太陽が月の影に完全に隠れる珍しい現象です。

アメリカでの皆既日食は7年ぶり。大陸を斜めに横断する形で観測できるため、各地で“日食フィーバー”が起きました。

人気ドーナツチェーン店は、期間限定で「皆既日食ドーナツ」を販売。中央のクッキーが「月」を周りのクリームが「太陽の光」を表現しています。そのお味は…

記者
「日食とはあまり関係ないですが、とても壮大な味がする気がします」

今回、特に注目されたのが世界的に有名な「ナイアガラの滝」。皆既日食の観測に絶好の場所ということで、観光客が殺到したのです。

観光客
「すごいイベントだし、みんな待っていました」

地元自治体は混雑によるトラブルを警戒し、“非常事態”を宣言、一部の公共施設を閉鎖したほか、学校も休校になりました。

熱気は高まるばかりで、世界記録に挑む人々も。それは「同じコスチュームを着て太陽を見上げる人の数」。「309人」というギネス世界記録を見事、達成しました。

そして午後3時すぎ、いよいよその時が。

記者
「皆既日食の時間になりました。急に暗くなってきて、街灯に灯がともっています。歓声が上がっています」

ナイアガラの滝もみるみる真っ暗になります。「皆既日食」はおよそ3分半。

観光客
「すごかった!今までの人生で一番素晴らしい経験です」

この日は首都ワシントンなど各地でも部分日食が観測されました。

アメリカ本土で次に皆既日食がみられるのは2044年、日本では2035年に北陸と北関東の一部で観測できるということです。

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