イスラエルの空爆による負傷者を救助する救急隊員=パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市で2024年6月22日、ロイター

 ロイター通信は22日、パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市の2カ所でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも42人が死亡したと報じた。ガザ保健当局によると、シャティ難民キャンプで24人、別の地区で18人が死亡した。

 SNSに投稿された映像には、崩れた建物から粉じんが立ちこめる中、救助作業をする人々が映っている。イスラエル軍はイスラム組織ハマスの軍事施設を空爆したと発表。イスラエルメディアはハマス幹部を狙ったと報じたが、ハマスは「民間人を標的にした攻撃だ」と主張した。

 ガザ当局は21日にもイスラエル軍が最南部ラファ近郊を攻撃し、少なくとも25人が死亡、50人が負傷したとしている。

 一方、カタールのムハンマド首相兼外相は21日、イスラエルとハマスの停戦交渉は継続中で、合意に向けて努力を続けていると明らかにした。ハマスが「恒久的な停戦の保証」を求めているのに対し、ネタニヤフ首相はハマスの壊滅を目指す姿勢を崩していない。【エルサレム松岡大地】

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