世界各地で猛暑が続いています。アメリカ・ニューヨークでも季節外れの暑さが続いていて、当局が警戒を呼びかけています。

記者
「ニューヨークのタイムズスクエアに来ています。見てください、強い日差しの中でたくさんの人たちがヨガをやっています」

20日、ニューヨークでは翌日の「国際ヨガデー」にあわせイベントが開かれ、およそ8000人が集まりました。

しかし…

参加者
「暑すぎる。あまりにも暑すぎる」
「すごく汗をかいたけど、楽しかったわ」

この日のニューヨーク州の最高気温は36度まで上昇。

「本当に本当に本当に…暑い!」
「水分補給をして、日焼け止めをたっぷり塗って、具合が悪くならないよう休憩しながら遊んでいます」

アメリカでは北東部を中心に「ヒートドーム」現象による熱波の影響で猛暑が続き、現地メディアによりますと、全米でおよそ1億人に警報などが出されました。

「例年より暑いよね。今週は特に暑くなりそうだよ」

ニューヨーク市は熱中症による死者のほか、高温の影響で持病が悪化して、毎年350人が死亡しているとする報告書を公表。本格的な夏に向けて備えるよう呼びかけています。

ニューヨーク市 アダムス市長
「6月としては異常な暑さです。気候変動の影響で暑さは厳しさを増し、“昔の夏”とは別物です」

世界では、暑さによる死者も相次いでいます。

ロイター通信などによりますと、イスラム教最大の聖地であるサウジアラビアの「メッカ」では、「ハッジ」と呼ばれる巡礼期間中に酷暑が重なり、17日には最高気温51.8度を記録。20日までに少なくとも750人の巡礼者らが死亡しました。

巡礼者
「暑さや脱水症状を防ぐために、水やジュースを飲んでいます。巡礼の機会を与えてくださった神に感謝します」

巡礼者の中には霧吹きを使ったり水を浴びたりして、暑さ対策をしている人もいました。

一方、地中海沿岸諸国では40度を超える地域も出ていて、山火事も発生。ギリシャでは消防隊が消火活動にあたるなど、連日対応に追われています。

WMO=世界気象機関は、「世界の平均気温は5年以内に過去最高を更新する可能性が高い」として、注意を呼びかけています。

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