世界で同時多発的に起きている熱波。イスラム教徒が聖地・メッカを訪れる大巡礼では、熱中症などで1000人以上が亡くなったという。また、中国では干ばつと洪水の両方に襲われた。
■猛暑で1000人以上の巡礼者が死亡 メッカ
猛暑で1000人以上の巡礼者が死亡 この記事の写真 巡礼者「きのうは道路脇で亡くなる人が大勢いました。熱中症で気を失う人もいました」
イスラム教の聖地・サウジアラビアのメッカで19日まで行われていた大巡礼で、「猛暑による熱中症などで1000人以上の巡礼者が死亡した」とAFP通信が伝えた。気温45℃前後の日が続き、17日には51.8℃を記録していた。
巡礼者「私の目の前で1人が亡くなりました。多くの人が疲れきって倒れ、気を失いそうになっていました」
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■中国南部で大雨 13人死亡・17人行方不明■中国南部で大雨 13人死亡・17人行方不明
中国でも熱波こうしたなか、中国・新疆ウイグル自治区にある景勝地「火焔山(かえんざん)」でも熱波が到来。中国国営メディアは「連日、気温が40℃を超え、地表温度が一時75℃に達した」と伝えている。
古くは燃え盛る山として「西遊記」にも登場し、名物は「砂焼き卵」。暑さを求め訪れる観光客も多い。
観光客「火の炉に入れられ、焼かれているような感じは初体験でした。一生忘れることはありません」 中国北部で干ばつ
中国北部では、深刻な干ばつで農作物が甚大な被害を受けている。
中国の農家「(トウモロコシの)種をまいて10日経つのに芽が出ない。昨日から一晩中水をかけて一睡もしていません。井戸にはもう水はありません。過去にはこんなことはあまりなかった。今年は特別だ」 中国南部で大雨続く
一方、中国南部・広東省や福建省などでは、1週間以上にわたって記録的な大雨が続き、中国国営メディアによると、20日までに13人が死亡、17人が行方不明になっているという。
広東省東部の街では川が増水している。傘をさした住民が橋を渡り、対岸にあった大きな荷物を引きずって引き返そうとした瞬間…。濁流で橋が真ん中から崩落し、住民は間一髪のところで巻き込まれずに済んだ。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年6月21日放送分より)
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