定期的に北朝鮮に向けてビラを飛ばしている韓国の脱北者団体が、再び大型の風船を使って30万枚のビラなどを北朝鮮に向け飛ばしました。今回も北朝鮮が反発する可能性があります。

韓国の脱北者団体「自由北朝鮮運動連合」は21日、前日の深夜にソウル郊外・坡州から北朝鮮に向け、「民族の唯一の祖国である韓国」と訴えるビラ30万枚を風船で飛ばしたと明らかにしました。

脱北者団体は、金正恩総書記が韓国を「同族関係ではない」としていることに強く反発していて、南北が同じ民族だと強調し金総書記を非難するビラを定期的に散布しています。

また、北朝鮮では韓国ドラマの視聴は禁止されていますが、日本でも人気だった「冬のソナタ」などを保存したUSBメモリや1ドル紙幣も一緒に飛ばしたということです。

北朝鮮は先月以降、韓国側からのビラの撒布への「対抗措置」としてごみをぶら下げた風船を韓国に向け飛ばしていて、今回も対抗する可能性があります。

一方、韓国軍によりますと、20日午前11時ごろ、非武装地帯で作業をしていたとみられる北朝鮮の数人の兵士が軍事境界線を越えて韓国側に侵入。韓国軍が警告放送と警告射撃を行ったところ北朝鮮側に戻ったということです。

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