香港当局から指名手配されていてヨーロッパに亡命中の民主活動家らが都内で会見し、香港の現状について語り、日本の協力の重要性を訴えました。

 香港の民主活動家、劉祖廸さん、鄭文傑さん、黄台仰さんの3人は20日午前、日本の国会議員らとともに衆議院第一議員会館で会見しました。

 3人は、「国家安全維持法」に違反したとして香港当局から指名手配を受けていて、現在はヨーロッパに亡命しています。

香港の民主活動家 劉祖廸さん
「2023年7月に約2000万円の懸賞金をかけられて以来、母国と地理的に近い国を訪れるのは今回が初めてです。かつて活気にあふれていた市民社会は抑圧され、司法制度の完全性は損なわれました」

 劉さんは、香港の現状についてこう指摘したうえで「いつの日か香港が再び解放され、日本と肩を並べて世界の舞台に立つことを信じている」と述べました。

 また、中国の「秘密警察署」が日本を含む各国に設置されているなどと主張し、日本が積極的に調査を進めることの必要性を訴えました。

 また、劉さんは、都内で20日午後に開かれた日本外国特派員協会の会見にも参加しました。

 この会見には、アメリカに拠点を置く「香港民主委員会」の常務理事で、香港当局から指名手配されている郭鳳儀さんもワシントンからリモートで参加し「香港にいる1800人以上の政治犯を直ちに釈放すべきだ」と訴えました。

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