イスラエル軍の報道官が「ハマスを壊滅させられると考えるのは誤りだ」と述べ、イスラエル首相と軍幹部の方針を巡る対立が際立ってきています。
イスラエル軍のハガリ報道官は19日、地元テレビのインタビューで「ハマスとは思想であり、人々の心に根差しているものだ。ハマスを壊滅させられると考えるのは誤りだ」と述べ、イスラエルの戦争の目的は現在のままでは達成不可能であるとの見解を示しました。
また、「政府は代替案を見つけなければならない」とも強調しました。
今回の発言は、すでにハマス戦闘員を掃討した地域で再び軍事作戦を行う必要が出るなど、方針のないままガザ地区で戦闘が続いていることなどが念頭にあるとみられます。
ハマス壊滅を掲げるネタニヤフ政権の方針を否定する考えを示したことで、地元メディアは「政府と軍の対立が強まっている」と伝えています。
対立を示すものとして、イスラエル軍が16日に発表したガザ地区南部での「軍事活動の一時停止」についてもネタニヤフ首相には事前に伝えられていなかったという情報もあります。
ネタニヤフ首相からの批判に対し、軍は「ガザへの支援物資を増やせという政府の指示に沿ったものだ」と主張しました。
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