天才的なプログラマーとして知られ、台湾のIT政策を担当する唐鳳(オードリー・タン)デジタル発展部長(デジタル発展相)の退任が決まった。5月に就任する卓栄泰・次期行政院長(首相)が16日、同部長には別の専門家を起用すると発表した。
唐氏は史上最年少で入閣するなどし注目されてきたが、最近は野党だけではなく与党、民主進歩党(民進党)内からも閣僚としての指導力を疑問視する声が噴出。民進党内の主導権争いが影響している可能性も指摘され、留任は困難との見方が広がっていた。
唐氏は2016年、史上最年少の35歳で政務委員(無任所相)に就任。新型コロナウイルス禍でマスクの在庫状況を把握できるアプリを導入したことなどが注目を集め、22年新設のデジタル発展部の部長になった。(共同)
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