NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は、ロシアの侵攻が続くウクライナへの軍事支援の調整役としてNATOの機能を強化することで合意したと明らかにしました。

NATOの国防相会議が14日までの2日間行われ、ウクライナへの軍事支援などについて協議しました。

会議後、ストルテンベルグ事務総長は記者会見を行い、軍事支援をめぐる加盟国間の調整役としてNATOの機能を強化することで合意したと発表しました。ドイツにあるアメリカ軍の施設に調整拠点を設置する予定で、11月のアメリカ大統領選挙でNATOに懐疑的なトランプ前大統領が再選した場合でも、支援を続けられるようにすることが狙いです。

NATO ストルテンベルグ事務総長
「これはNATOを紛争の当事者にするものではない。ウクライナの自衛権を守るために支援を強化するものだ」

また、ストルテンベルグ氏は加盟国でロシアによるサイバー攻撃や妨害活動などが急増しているとしてロシアを非難するとともに、対策を強化することで合意したことも明らかにしました。

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