ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、前線での兵員不足に対処するため、徴兵に関する法律の改正案に署名した。法案は11日に議会で可決されていた。
ロイター通信などによると、署名された法律には徴兵に関する最新の個人情報を当局に提出することや、執行猶予付き判決を受けた人の徴兵を可能とすることなどが定められている。徴兵対象年齢の男性は徴兵事務所が発行した書類を常に持ち歩くことが義務づけられ、求められたらいつでも提示しなければならないという。
当初の改正法案には、動員された兵士が3年で除隊となる規定が盛り込まれていたが削除された。また、当初は徴兵逃れに対する厳しい罰則規定が検討されていたが、市民の反発で運転免許の停止などにとどまった。
ゼレンスキー氏は2日にも徴兵の対象年齢の下限を27歳から25歳に引き下げる法案に署名している。【ベルリン五十嵐朋子】
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