共和党の連邦議会議員との協議後、記者団に話すトランプ前大統領=ワシントンで2024年6月13日、AP

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領は14日、78歳の誕生日を迎える。13日には首都ワシントンで共和党の連邦議会議員と選挙への対応を協議し、「共和党の結束」をアピール。史上最高齢の大統領である民主党のジョー・バイデン大統領(81)との「老老対決」に向けて、トランプ氏は「世論調査では我々が非常に強い」と自信を見せている。

 トランプ氏は上下両院の党議員団とそれぞれ協議した後、「共和党は非常に団結している」と記者団に強調した。自身が大統領選で勝利しても、同時に行われる上下両院選で共和党が敗れると政権運営が難しくなるだけに、「私は常にあなた方とともにある。すばらしい選挙になるだろう」と共闘を呼びかけた。

 米メディアによると、2021年の連邦議会襲撃事件後に関係が悪化していた上院党トップのマコネル院内総務や、トランプ氏に批判的なロムニー上院議員も協議に出席。トランプ氏には誕生日ケーキが用意され、挙党一致態勢を演出した。

 トランプ氏は5月末に不正会計処理事件で有罪評決を受けたが、世論調査での支持率はほとんど下落していない。今月6~10日のモンマス大学の調査でも「トランプ氏に投票する」との回答は44%で、4月の調査と同水準。バイデン氏(43%)との差も同じだった。また、両氏の再戦について、計48%が「非常に熱中している」「ある程度熱中している」と答え、23年12月の27%から大幅に増加した。「全く熱中していない」も32%いるが、選挙への関心が徐々に高まっていることを示した。【ワシントン秋山信一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。