中国が保護を進めるジャイアントパンダの野生復帰研究センターが海外メディアに公開されました。新型コロナで止まっていた野生復帰の取り組みが秋にも再開されるということです。

 2018年に設立された四川省雅安市の施設は、陝西省・甘粛省と合わせて3つの省にまたがる広大なジャイアントパンダ国立公園の中にあります。

 広さは2万2000平方キロメートルに及びます。

 周辺には、生態系の調査などのため300個の赤外線カメラが設置されています。

観測巡視員 楊稀さん
「子連れのパンダが撮影できてうれしかった。私たちの保護活動の効果があるということだから」

 また、施設では遺伝的な観点などから、飼育されたパンダを野生に返す取り組みが進められています。

 現在、4頭が訓練中で今年の秋には2歳前後のメス2頭が野生の環境に放たれる計画だということです。

 施設の公開は、生態環境の保護を重視する指導部の姿勢をアピールする狙いもあるとみられます。

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