米海軍航空システム司令部のカール・チェビ司令官は12日、連邦下院の公聴会で、米軍輸送機V22オスプレイの全面的な任務再開は2025年半ば以降になるとの見通しを示した。国防総省高官は、過去に計19件の事故の原因となったクラッチの設計をやり直し、25年半ばまでに部品交換する計画も説明した。
米軍は今年3月、鹿児島県・屋久島沖での墜落事故を受けた飛行停止措置を解除したが、リスクを抱えたまま試験飛行をしている状況が浮き彫りになり、下院議員からは「不確実な状況での飛行は止めるべきだ」との声も上がった。
下院監視・説明責任委員会の小委員会(国家安全保障・国境・外交)の公聴会は、23年11月に屋久島沖で空軍輸送機CV22が墜落し、搭乗していた8人が死亡した事故を受けて開かれた。米軍は海兵隊が306機、空軍が51機、海軍が29機を保有し、日本にも展開している。陸上自衛隊も計17機を配備する計画を進めている。【ワシントン秋山信一】
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