バイデン米大統領(民主党)の次男ハンター氏に対する11日の有罪評決が11月の大統領選にどれだけの影響を与えるかは不透明だ。共和党のトランプ前大統領は批判を強める構えだが、最近の世論調査では6割超がバイデン氏への投票に「影響しない」と回答している。
トランプ氏の陣営は11日の声明で、バイデン氏を「犯罪一家」と批判。「バイデンの支配は(大統領選投開票日の)11月5日に全て終わりを迎える」などと表明した。
エマーソン大が6月4、5両日に実施した世論調査では、ハンター氏に銃の不正購入・所持で有罪評決が出た場合、バイデン氏に投票する可能性が変化するかという質問があった。「影響はない」と回答した人の割合は64%で、「低くなる」は24%、「高くなる」は12%だった。
党派別では、「影響はない」と答えた人は民主党支持層の66%、共和党支持層の54%、無党派層の73%。また、「低くなる」は共和党支持層が42%で突出して高く、民主党支持層は11%、無党派層は17%だった。
民主党と共和党の分極化が進んでいる現状では、無党派層の支持をどこまで取り込めるかが勝敗の鍵を握る。その無党派層への影響は、調査結果によると限定的にとどまる可能性がある。【ワシントン西田進一郎】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。