イスラム組織ハマスの幹部は、イスラエルとの戦闘停止をめぐり国連の安全保障理事会で採択された決議を受け入れ、停戦に向けた交渉に臨む用意があると述べたなどと、ロイター通信が報じました。
国連安保理では10日、イスラエルとハマスに対し、停戦案を受け入れ、速やかに履行するよう求める決議が採択されましたが、これについて、ハマスの幹部サミ・アブズーリ氏が受け入れを表明したとロイター通信が報じました。
アブズーリ氏は、詳細について交渉する用意があるとしたうえで、アメリカ政府はイスラエルが決議を順守するよう保証する必要があるなどと述べたということです。
アメリカ ブリンケン国務長官
「希望は持てるが、決定的なものではない。必要なのはガザにいるハマス指導者からの言葉だ」
ハマス幹部の表明について、アメリカのブリンケン国務長官は11日、訪問中のイスラエルでこのように話すとともに、「もしハマスが受け入れなければ、戦争が続くことの責任は彼らにあることがはっきりする」と強調しました。
一方、ハマス壊滅の姿勢を崩さないイスラエルに対し、ハマスは恒久的な停戦を求めるなど溝は埋まらず、依然として事態の打開は見通せないままです。
こうしたなか、パレスチナ自治区ガザではイスラエル軍による攻撃が11日も続き、カタールメディアによりますと、南部ラファでは避難民がテントで生活する場所で銃撃があったということです。
ガザ保健当局によると、過去24時間でパレスチナ人40人が死亡し、120人がけがをしたということで、戦闘開始以降の死者は3万7124人にのぼっています。
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