バイデン米大統領の次男ハンター氏(54)が銃を購入した際に虚偽の申告をしたなどとして罪に問われた裁判で、東部デラウェア州の連邦地裁の陪審団は11日、3件の罪状すべてについて有罪とする評決を出した。米メディアが報じた。米国で、現職大統領の子どもが有罪評決を受けるのは初めて。
起訴状によると、ハンター氏は2018年10月12日ごろ、同州の銃販売店で、自身の薬物依存について申告せず、書類に虚偽の記載をして回転式拳銃1丁を購入。不法に拳銃を11日間所持したとされる。
ハンター氏は21年に出版した回顧録で、過去にアルコール依存症や薬物依存症と闘っていたことを明かしている。ただ、裁判では銃を購入した時期は薬物を使用していなかったなどとして無罪を主張してきた。
米メディアは、現職大統領の子どもが刑事裁判を受けるのは初めてだとして、3日の公判開始以降、裁判の様子などを詳しく報じてきた。
ハンター氏はこのほか、脱税など連邦税法違反の罪でも起訴されており、初公判が9月に西部カリフォルニア州の連邦地裁で予定されている。
バイデン氏は6月6日、米ABCテレビのインタビューで、ハンター氏が有罪評決を受けた場合には恩赦を与えない考えを示している。【ワシントン西田進一郎】
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