国際移住機関(IOM)は11日、イエメン沖で密航者を乗せたボートが転覆し、少なくとも49人が死亡、140人が行方不明になったと発表した。死者には女性31人と子供6人も含まれているという。
発表によると、ボートは9日未明、密航者260人を乗せて東アフリカ・ソマリアの海岸を出発し、10日に転覆した。乗っていたのはソマリア人115人とエチオピア人145人で、このうち90人が女性だった。
アフリカでは貧困や内戦による混乱などから、欧州や中東を目指す密航者が相次いでいる。イエメンでも内戦が続いているが、近年はソマリアからアデン湾を通ってイエメンに上陸し、サウジアラビアなどの湾岸諸国へ渡るルートを選ぶ密航者も少なくない。
IOMによると、2023年は9万7200人がソマリアなどからイエメンに渡った。だが海難事故も相次いでおり、このルートでは14年以降、1860人が死亡または行方不明になっている。【カイロ金子淳】
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