イラン内務省は9日、ライシ大統領が5月にヘリコプター事故で死亡したことに伴って6月28日に実施される大統領選の候補者6人の名簿を発表した。イランメディアが報じた。保守強硬派のガリバフ国会議長らの出馬が認められた一方、最高指導者のハメネイ師に批判的とされるアフマディネジャド元大統領や、穏健派の実力者ラリジャニ前国会議長は立候補資格の事前審査で失格となった。
イランでは、最高指導者が任命した聖職者らによる「護憲評議会」が事前審査を行うため、ハメネイ師の意向が反映されるといわれる。ガリバフ氏は精鋭軍事組織「イラン革命防衛隊」の出身でハメネイ師にも近く、有力候補とみられている。
ライシ師は5月19日、北西部・東アゼルバイジャン州で搭乗中のヘリが墜落して死亡した。悪天候による事故とされる。憲法の規定に従ってモフベル第1副大統領が大統領代行に就任したが、モフベル氏は大統領選には出馬しなかった。【カイロ金子淳】
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