韓国の総選挙で与党が惨敗したことについて尹錫悦大統領が初めてカメラの前で言及し、「より低い姿勢と柔軟な態度で民意に耳を傾ける」と述べました。

韓国では今月、国会議員を選ぶ総選挙が行われ、尹政権を支える与党「国民の力」は過半数の議席を大きく下回り惨敗しました。この結果について尹大統領は16日、初めてカメラの前で言及しました。

韓国 尹錫悦 大統領
「国民だけを見て国益のための道を歩んできたが、国民の期待に及ばなかった」

さらに尹大統領は「より低い姿勢と柔軟な態度でさらに意思疎通を行い、民意に耳を傾ける」とも述べました。

しかし、初めて直接立場を表明する場を記者会見ではなく閣議での発言にとどめたことに対し、野党は「民意をまともに読み取ったのか疑問に思う」などと批判しています。

15日に発表された世論調査では、尹大統領の支持率は総選挙前から5ポイント近く急落。

与党の惨敗を受け辞意を表明した首相らの後任人事にも難航し、尹大統領は就任後最大の正念場を迎えています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。