きょうの水原被告の様子について、裁判を傍聴したロサンゼルス支局の小川記者に伝えてもらいます。

水原被告は先月の審理と同様、カメラの前で言葉を発することはなかったものの、カメラがないところでは問いかけにうなずく場面もありました。

水原被告が法廷に入る前の通路で「話せない事情は理解できる」と伝えた上で、「申し訳ないという気持ちがあるのであれば、うなずいてほしい」と聞いたところ、目線をこちらに向けることはありませんでしたが、水原被告は小さくうなずきました。

また、別の記者の「ギャンブル依存症の治療は進んでいますか」との問いに対しても小さくうなずきました。無言ではあるものの、これまでの取材の中で、水原被告が初めて意思を示したものだと感じています。

Q.量刑の言い渡しが10月25日に予定されているが、それまではどんな流れになるのか。

今後は改めて水原被告に対し、家族関係、友人関係、学歴などかなり踏み込んだ聞き取りが行われます。裁判官はこれらの情報をもとに最終的に量刑を判断することになるので、水原被告の話す内容が重要になってきます。

さらに実刑となった場合、どの刑務所で、どのような場所で服役するかを決める上でもこの聞き取りの情報が用いられるとのことで、アメリカの刑事事件に詳しい弁護士は量刑の内容だけでなくその先にまで影響するため、裁判の一連の中で最も重要な手続きだと指摘しています。

量刑が言い渡されるのは10月25日ですが、沈黙を続ける本人が何かを語ることはあるのか、注目されることになると思います。

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