大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告が連邦地裁に出廷し有罪を認め、「唯一の方法だった」とギャンブルで作った借金を返済するために、大谷選手の銀行口座から送金した犯行経緯を説明しました。
■審問で最終学歴に相違も…
水原一平被告 この記事の写真 記者「水原さん、大谷さんに一言何かありませんか?」
「水原さん、何か一言」
「水原さん、何かコメントありますか?」
上下黒のスーツに、白いTシャツ姿で現れた、水原一平被告。
「コメントがある」とも… 弁護士「皆さん、おはようございます。これから出廷しますので、終わってから何かコメントするかもしれません」
報道陣に囲まれながら、水原被告が裁判所の中に入っていきます。記者から様々な質問が飛びましたが、一切答えることはありません。
日本時間5日午前0時半すぎ、カリフォルニア州の連邦裁判所に入りました。日本時間の午前1時、審問が始まりました。
今回の法廷では、まず裁判官が家族構成や最終学歴などを質問。
裁判官が最終学歴などを質問水原被告の素顔について、新たな事実も明らかになりました。最終学歴について、水原被告はエンゼルス球団のメディアガイドでカリフォルニア大学・リバーサイド校卒業と自己紹介していました。
しかし今回、水原被告は…。
裁判官「学校には何年通いましたか?」 水原被告
「13年です」 裁判官
「高校までということですか?」 水原被告
「はい。それから少し大学に通いました」 大学が最終学歴ではないと認めた
水原被告は、大学卒業が最終学歴ではないと認めました。
カリフォルニア大学・リバーサイド校これまでANNの取材に対し、カリフォルニア大学側は「水原一平という名前の学生が通った記録はない」と回答していました。
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■水原被告からのコメントはなし■水原被告からのコメントはなし
水原被告の罪状は2つ水原被告の罪状は2つ。まず、大谷選手の口座から1700万ドル、日本円でおよそ26億円以上を不正に送金していた「銀行詐欺」罪です。
裁判官「銀行詐欺罪についてどう答弁しますか?」 水原被告
「有罪です」 「唯一の方法だった」
さらに、大谷選手の銀行口座の金を使うことが借金返済のために考え付いた「唯一の方法だった」と述べました。
水原被告「私は、被害者A(大谷選手)のために働き、彼の銀行口座にアクセスできました。結果、ギャンブルで多額の借金をしたため、思いついた唯一の方法は彼の金を使うことでした。そこで、彼の銀行口座にアクセスし、私のギャンブルのために彼の金を送金したんです」 2つ目の罪状は「虚偽の納税申告」
2つ目の罪状は、所得を410万ドル、6億円以上を過少に申告していた「虚偽の納税申告」の罪です。
裁判官「虚偽の納税申告についてどう答弁しますか?」 水原被告
「有罪です」
銀行詐欺、虚偽の納税申告の罪をすべて認めました。
今後、量刑の判断が行われる裁判官が有罪答弁を受理し有罪を宣告。今後、量刑の判断が行われ、判決の言い渡しは日本時間10月26日に行われる見通しです。
裁判は、およそ45分で終了。
弁護士「きょうはコメントしません」
入廷前、フリードマン弁護士は「何かコメントするかもしれない」としていましたが、結局、水原被告から言葉が発せられることはありませんでした。
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■「国外追放の可能性」も■「国外追放の可能性」も
水原被告の有罪答弁を受け、大谷翔平選手が弁護士を通じて声明を発表しました。
大谷選手のコメント「捜査が完了し罪もすべて認められたいま、私及び家族にとっても重要な終結を迎えることができました。すべての証拠を完全に明らかにしながら、これほど徹底的かつ効果的な調査を迅速に遂行してくれた当局の方々に心から感謝したいと思います。これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした。この間にずっと絶え間ない支援を続けてくれた僕のサポートチームに感謝しております。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝しております。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう、集中していきたいと思っております」
水原被告の今後については、連邦検察が会見に臨みました。
連邦検察「水原被告は刑に服した後、国外追放される可能性もあります。刑を逃れることはできません」
(「グッド!モーニング」2024年6月5日放送分より)
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