天安門事件の犠牲者を悼んでともされたキャンドルライト=台北市で2024年6月4日、林哲平撮影

 中国共産党が1989年に学生らによる民主化運動を武力弾圧した天安門事件から35年となった4日夜、台湾・台北で追悼集会が開かれた。

 台北中心部の中正記念堂前の広場には住民らが次々に集まり、事件の日付「8964」の形にキャンドルライトをともし、犠牲者を悼んだ。

 台湾の「華人民主書院協会」など人権団体が主催。会場には、天安門事件の追悼集会が事実上行えなくなった香港から移り住んだ人たちの姿も見られた。

 台北市の会社員、劉琬麗さん(37)は「台湾の自由や民主主義は誰かが守ってくれるものではない。中国政府が消そうとしている事件の記憶をつないでいくのは私たちの役割だ」と話した。【台北・林哲平】

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