各国の防衛担当の閣僚らが集まるアジア安全保障会議が2日、終了しました。対話が進む場面もありましたが、台湾や南シナ海、ウクライナ情勢などでは対立が鮮明化しました。
シンガポールで開催されているアジア安全保障会議の最終日、演説を行ったウクライナのゼレンスキー大統領は、自らが提唱する和平案について話し合う「ウクライナ平和会議」をめぐって、「中国が各国に参加しないよう働きかけている」と批判しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「残念なことに、中国は今、逆に、各国がウクライナ平和会議に参加しないよう働きかけている」
「ウクライナ平和会議」には、現時点で106か国が参加する予定ですが、中国はすでに欠席を表明しています。
また、きのうは中国の董軍国防相も演説を行い、アメリカと台湾の民進党政権をけん制しました。
今回、米中はおよそ1年半ぶりとなる国防相の対面での会談を行いましたが、対話の継続では一致したものの、台湾情勢などをめぐっては主張が平行線をたどりました。また、南シナ海で領有権を争う中国とフィリピンの間では会談さえ行われず、対立が鮮明化しています。
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