アメリカのバイデン大統領は、イスラエルが人質解放などを巡る新たな休戦案を提案したと明かし、「この戦争を終わらせる時が来た」と訴えました。

アメリカ バイデン大統領
「人質が戻り、イスラエルが安全になり、苦しみを止める、新しいステージの始まりだ。この戦争を終わらせる時が来た」

 バイデン大統領は5月31日の演説で、イスラエル側が提案した新たな休戦案について「恒久的な停戦と人質解放に向けたロードマップ」だと述べ、三段階に分かれることを明らかにしました。

 第一段階では6週間の休戦期間を設け、その間にイスラエル軍がガザの人口密集地から撤退することや、女性や高齢者などの人質を解放することが盛り込まれています。

 第二段階では、イスラエル軍のガザ全域からの撤退と引き換えに、生存する残り全ての人質を解放させたうえで最終段階として大規模な復興計画を描いています。

 バイデン大統領は、イスラエル政府内に紛争を続けようとしている人がいると指摘したうえで、「完全勝利を追い求める無期限の戦争はイスラエルとガザを泥沼に陥れるだけだ」などと警告し、イスラエルとハマス双方に交渉に応じるよう求めました。

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