強風のなか、高層ビルで作業していた清掃員たちが宙づりになりました。
■相次ぐ暴風被害 中国
局地的な雷雨に見舞われた中国・北京。激しい風で街路樹が根こそぎ倒れ、公園の池では…。
男性
「見ろよ、人がいるぞ!カヌーがひっくり返った…」
そうしたなか、ビルの高層階からぶら下がる複数の影が。清掃員たちです。高さは地上からおよそ200メートル。
観測された最大瞬間風速は37メートル。強風警報も出されていましたが、作業は中止にならなかったといいます。十数人の清掃員たちは1時間近く宙づりになった後、無事、地上に降ろされたということです。
大気が不安定な状態が続く中国。各地で強風による被害が起きています。
四川省のレストランでは、外で吹き荒れる風と雨が入らないよう、店員2人が必死にガラス戸を押さえます。
しかし、強風にあおられてガラス戸は粉々に。女性はずぶ濡れとなったものの、軽いけがで済んだということです。
■ハリケーン並み暴風雨 アメリカ
猛烈な風はアメリカでも。
テキサス州ダラスの空港。ゆっくりと回り始める旅客機。動かしているのは風です。
航空会社によると、この日、空港では風速40メートルを超える突風が吹き、複数の旅客機が影響を受けたといいます。
今週、アメリカ中西部を襲ったハリケーン並みの暴風雨。その名は「デレチョ」。意味はスペイン語で「真っ直ぐ」。直線的に広範囲で続く、この時期特有の嵐です。
地元の建設作業員
「家が大きく揺れて、その後、何かが折れるような音が聞こえた」
強風によって建設中の住宅が倒壊し、10代の作業員が死亡。
あちこちで道路も冠水。水没した車に運転手が閉じ込められる事態も起きました。
■アイスランド 5回目噴火
一方、北欧アイスランドでは噴火が再び始まりました。
はるか上空まで立ち上る噴煙。その真下には、いくつもの溶岩の柱が見えます。一つひとつの高さは50メートル。亀裂の長さは、およそ2.5キロにわたります。
噴火は去年12月から数えて実に5回目です。
噴火口から、わずか数キロの場所にある漁師町グリンダビーク。警報が鳴り響くなか、避難する車両は数台。町に戻れているのは当局から許可を得たわずかな住民だけなのです。
収束が見られないまま、1回目の噴火からすでに5カ月以上が経過。堤防を築き、町を溶岩から守る建設事業者の男性は複雑な気持ちを抱いていました。
建設事業者
「悲しい。町には住民たちの生活のすべてがあった。離れることは難しいけど、そこは安全ではなくなったのです」
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