アメリカと中国の国防相の対面での会談が、つい先ほどからシンガポールで始まっています。対面での会談は、およそ1年半ぶりです。

アメリカのオースティン国防長官と中国の董軍国防相の会談は先ほど、午後2時ごろからシンガポールで始まりました。

会談は、きょうから始まる「アジア安全保障会議」に合わせて行われたもので、両国の国防相は去年も会議に参加していましたが、この時は中国側が拒否したため、会談は実現しませんでした。

中国は頼清徳総統が就任した直後の台湾を包囲する形で今月24日から2日間軍事演習を行うなど圧力を強めていて、会談では台湾情勢が議題として取り上げられている可能性があります。また、中国とフィリピンが領有権を争い緊張が高まっている南シナ海についても話し合われているとみられます。

また、両国の偶発的な衝突を回避するための軍同士の対話を、今後も安定的に維持できるかも注目されます。

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