インドの首都ニューデリーが記録的な熱波に見舞われている。地元メディアによると、ニューデリーや周辺地域では29日の最高気温が平年を上回る45~49度に達し、観測地点の一つでは52・9度を観測した。
デリーでは過去最高気温とみられるが、近隣の観測地点よりも高かったことから当局は誤計測の可能性もあるとして調査する。
地元メディアによると、デリーでは29日に熱波の影響とみられる疾患で40歳の男性1人が亡くなった。気象当局はデリーと近隣の州で最高レベルの警報を発令し、十分な水分補給を呼びかけている。また、30日にはエアコンの爆発が原因とみられるアパート火災も発生した。インドでは6月1日まで総選挙の投票が続いており、投票率の低下も懸念されている。
熱波による水不足も深刻で、当局は車をホースで洗車するなどの行為に2000ルピー(約3760円)の罰金を科すと発表した。【ニューデリー川上珠実】
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