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 24日にパプアニューギニアで発生した大規模な地滑りは、2000人以上が生き埋めになったことが明らかになっている。現地へ向けて緊急物資などの輸送が始まり、日本政府もテントや毛布などを送ると発表した。

■被災者「なすすべがありません」

パプアニューギニアで、大規模な地滑り この記事の写真

 ボロボロと崩れ落ちる山肌。南西太平洋の島国、パプアニューギニアのエンガ州。その山間地帯で24日、大規模な地滑りが発生した。範囲はサッカーコート数面分といわれている。

地区報道官「親族が石を撤去したり、悲しんだりしています」 地区報道官
「ここに家がありました。あそこでも、捜索活動が行われています。周囲では、親族が石を撤去したり、悲しんだりしています。ここでは、親族の1人が埋まっているかもしれないと、みんなですきや棒、石で掘り起こしています」 救助活動は、難航

 パプアニューギニア当局は、2000人以上が生き埋めになったと明らかにしている。しかし、これまでに見つかった遺体は6人のみ。救助活動は、難航している。

被災者「家族のうち18人が、土砂の下に埋まっています」 被災者
「家族のうち18人が、土砂の下に埋まっています。大勢の村人の家族も遺体を見つけられず、なすすべがありません」

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■治安の悪化により…各国の災害援助は難航か

■治安の悪化により…各国の災害援助は難航か

多くの人が地滑りに巻き込まれた理由

 小さな集落でなぜ、これだけ多くの人が地滑りに巻き込まれたのか?

 JICA=国際協力機構は、部族間抗争から逃れるため一時避難していた人が巻き込まれて、被災人数が増えたのではないかと分析している。

 住宅では、住民に加え、1軒あたり10人程度が避難生活を送っていたともいわれる。

 地滑り後も、現場地域では死者が出る抗争が続いていて、治安の悪化により各国の災害援助は難航するとみられる。

物資は、被災地に運ばれる

 そんな中、29日、首都の空港ではオーストラリア空軍が物資を積み込んでいた。これらの物資は、被災地に運ばれるという。

日本政府は、人道支援についても「早急に実施すべく調整を行っている」

 また、日本政府は29日、テントや毛布などの物資を現地に送ると発表した。さらに、国際機関を通じた人道支援についても、「早急に実施すべく調整を行っている」としている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年5月30日放送分より)

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