米民主党全国委員会(DNC)は28日、11月の大統領選に向けた党の正副大統領候補の指名について、8月19~22日の党全国大会の前にオンライン形式で実施する方針を明らかにした。中西部オハイオ州が州法で候補指名の期限を8月7日と定めており、それに間に合わせるための措置だという。
民主、共和両党は、それぞれ予備選や党員集会を通じて候補者を絞り込み、夏の党大会で正副大統領候補を指名するのが通例だ。今回は共和党が中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー(7月15~18日)で、民主党は中西部イリノイ州シカゴで党大会を開く。
ところが、オハイオ州の州法は、政党は大統領選の90日前までに大統領候補を確定させなければならないと定めており、民主党の今回の日程では間に合わなくなる。
これまで、各州で同様の問題が浮上すると州議会がその度に期限を延長するなどしてきた。しかし、今回はオハイオ州議会で多数派を握る共和党が、延長案と別の法案の可決を駆け引き材料に使い、延長のめどが立っていなかった。
DNCは前倒し案を党内に諮った上で正式に決定する。ハリソン委員長はX(ツイッター)に「ジョー・バイデン(大統領)とカマラ・ハリス(副大統領)は50州全てで投票用紙に載る」と明言した。【ワシントン西田進一郎】
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