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 銀行詐欺の罪で訴追され、日本時間13日に保釈された大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者(39)。大谷選手との最後の話し合いの詳細をアメリカメディアが報じた。その中身とは?

■意図は…?水原氏に“異例の足かせ”

出廷した水原一平容疑者の足に「足かせ」 この記事の写真

 12日、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した水原容疑者。違法賭博への関与が明らかになって以来、初めて公の場に姿を現した。その際、足かせを付けられていた。

国際弁護士 吉田大氏

 暴力を伴う犯罪ではなく、ほぼ保釈も認められるであろう容疑者に対し、足かせを付けるのは異例だと、アメリカに在住17年の国際弁護士・吉田大氏は語る。

吉田氏
「司法省としては、この事件に関して世間の注目度が高い点をある意味利用して、今後そのような犯罪をしようと思う人を減らしたいという世間に見せつけるという意図があった可能性というのはあると思います」

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■“ある言葉”を使った胴元とのやり取り

■“ある言葉”を使った胴元とのやり取り

公開された訴状

 水原容疑者について公開された訴状では、“ある言葉”を使った胴元とのやり取りが明らかになった。

水原容疑者(連邦訴状から)(2022年11月14日ごろ)
「またバンプしてくれませんか?」 バンプを繰り返していたとされている水原容疑者

 「バンプ」とは、信用で賭けの上限額を引き上げられること。このバンプを繰り返していたとされている。

水原容疑者(2023年6月22日ごろ)
「また、やられた(笑)。最後にもう1回だけ、バンプをもらえるチャンスはあるかな?」 胴元
「OK。相棒」

 この翌日も、また次の日も「最後」と言いながら3日連続でバンプを繰り返し、胴元側は了承。すでに大きな負債を水原容疑者が抱えていたにもかかわらず、なぜ胴元は繰り返しのバンプを認めたのか?

追手門学院大学 客員教授 吉田良治氏

 アメリカのスポーツ賭博に詳しい追手門学院大学客員教授の吉田良治氏は、大谷選手の口座ということより、もっと「大きな理由」が存在していたと指摘する。

吉田氏
「(水原容疑者は)“インサイダー情報”を容易に手にいれやすい立場にいる。特に大谷翔平の通訳という立場で、チームの作戦を日本語で伝えるという役割がありますから。当然、作戦の中身を全部熟知している。マフィア側からすると一番ほしい情報なので、おそらくそれを得るためでしょうね」

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■韓国での開幕戦の深夜…2人だけで対面

■韓国での開幕戦の深夜…2人だけで対面

大谷選手と水原容疑者の最後の話し合い

 こうしたなか、ニューヨーク・タイムズが13日、大谷選手と水原容疑者の最後の話し合いの詳細を報じた。

 記事によると、韓国での開幕戦が行われた日の深夜、宿泊先のホテルの会議室で、最初は水原容疑者と大谷選手の2人だけで対面した。

 関係者によると、水原容疑者は罪を逃れるため大谷選手に借金を肩代わりしたことにしてほしいと頼んだというが、大谷選手はこれを拒否。大谷選手は代理人を呼び、水原容疑者の妻も同席して話し合い、直後に球団が水原容疑者を解雇したと伝えている。

ギャンブル依存症の治療を受けることなどを条件に保釈された

 水原容疑者は12日、ギャンブル依存症の治療を受けることなどを条件に保釈された。

 ロサンゼルス・タイムズによると、大谷選手は「今後は野球に集中したい。司法当局の捜査に感謝する」と語ったという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年4月15日放送分より)

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