暴動が続く南太平洋のニューカレドニアでは空港が閉鎖され、今も多くの日本人観光客が帰国できずにいます。ホテルを延泊せざるを得ず、50万円以上の出費に苦しむ女性を取材しました。
■中心都市「ヌーメア」などで暴動…放火や略奪被害が相次ぐ
中心都市ヌーメアなどで暴動 この記事の写真「天国に一番近い島」として知られる、日本人にも人気の観光地、フランス領ニューカレドニア。しかし、1週間ほど前から中心都市のヌーメアなどでは暴動が起きていて、放火や略奪などによる被害が相次ぎ、これまでに6人が死亡しています。
フランス系移住者の選挙権を拡大する政策に反発した先住民らのデモが、暴動の引き金になったとみられています。
先住民カナック「(自分たち)カナックのことは考えられていないことに気づかされた」
フランス政府は憲兵や警察を増員し、道路をふさいでいたバリケードを撤去するといった手段で暴動の鎮圧に向けて動いています。
日本の外務省フランス政府は15日から非常事態宣言を出していますが、日本の外務省はきのう、ニューカレドニアの危険レベルを引き上げ、不要不急の渡航を控えるよう呼び掛けました。
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■新婚旅行で…「予算的にも精神的にもきつい」■新婚旅行で…「予算的にも精神的にもきつい」
新婚旅行でニューカレドニアを訪れている間宮さん夫婦は、突如暴動が始まったその日に、現地に向かう飛行機の中で暴動について知ったといいます。
間宮さん「飛行機に向かっている途中でCAさんから言われて。それまでは全く情報入ってなくて」 空港で夜を明かす
この暴動により1日目は空港から出ることができず、その場で夜を明かしました。
スーパーの棚は空っぽスーツケースを受け取ることができず、必要なものは現地で調達しなければなりませんが、スーパーの棚は空っぽです。
あさってまで飛行機が飛ばないことが決定間宮さん達はなんとか宿泊先のホテルにたどり着きましたが、少なくともあさってまで飛行機が飛ばないことが決まっています。
帰国予定日の18日は過ぎてしまっていますが、ホテルにとどまらざるを得ません。
間宮さん「一泊1万円くらいのホテルなんで、延泊してる分仕事とかも出られていなくて、最悪1カ月とか続いたりしたらきつい。予算的にも精神的にも」
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■影響は離島にも…延泊ホテル代50万円以上に■影響は離島にも…延泊ホテル代50万円以上に
今回の暴動の影響で空港が閉鎖され、多くの日本人観光客が帰国できずにいます。
影響は風光明媚な離島にも広がっていました。観光で離島を訪れている2人組の女性は…。
離島を訪れている2人組の女性 離島を訪れている2人組の女性「3泊の予定でしたが民間機が23日まで欠航することが発表されたことで、13泊が確定しています」 追加でかかる費用
追加でかかる費用は主に宿泊代や食事代。円安も相まって延泊のホテル代だけで50万円以上になっています。さらに…。
離島を訪れている2人組の女性「私たちのいる離島ではガソリンが尽きたので、本島への移動手段が本当になくなった。あとは食料が尽きるまで、救援が来るか国内線が復旧するまで持ちこたえるしかないとのこと」
オーストラリアは軍用機で離島に取り残された自国民の救助を行っているため、女性は日本政府も何らかの対応をしてほしいと訴えます。
日本政府の対応を願う 離島を訪れている2人組の女性「何の連絡もなく、日本の動きが見えません。日本までとは言わないので、せめて本島まで移動できるように手配を急いでほしい」
(「グッド!モーニング」2024年5月21日放送分より)
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