デービッド・フレッチャー選手=米南部ジョージア州アトランタで2024年4月19日、USAトゥデー・ロイター

 米スポーツ専門チャンネルESPNは17日、複数の関係者の話として、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の元同僚のデービッド・フレッチャー選手(29)が、銀行詐欺などの罪に問われている大谷選手の元通訳の水原一平被告(39)と同じ違法なブックメーカー(賭け屋)を通じてスポーツ賭博をしていたと報じた。

 現在ブレーブス傘下の3Aに所属するフレッチャー選手は、昨季までエンゼルスでプレーし、大谷選手とチームメートだった。ESPNによると、水原被告が巨額の借金を負っていた賭け屋のマシュー・ボウヤー氏を通じ、野球以外の複数のスポーツに賭けていたという。

 フレッチャー選手は今年3月、ESPNの取材に対し、2021年に水原被告がボウヤー氏と知り合ったポーカーゲームの場に自身もいたと話していた。ESPNによると、フレッチャー選手の親しい友人の元マイナー選手も、ボウヤー氏を通じてスポーツ賭博を行っていたという。

 米司法省によると、水原被告は、借金を返済するために大谷選手の銀行口座から不正に約1659万ドル(約25億8000万円)を不正に送金したなどとして、銀行詐欺の罪などに問われている。司法取引が成立しており、6月4日の次回審理で有罪を正式に認める見通し。【ニューヨーク中村聡也】

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