深刻な人道危機が続くパレスチナ自治区ガザに海からの支援物資が入りました。

アメリカ中央軍は17日、ガザの海岸に固定した仮設の桟橋から人道支援物資が初めて運び込まれたと明らかにしました。

公開された写真には、物資を積んだトラックが桟橋からガザへと上陸する様子が写っています。

支援物資は地中海の島国、キプロスに集められ、イスラエル軍が検査したのち、アメリカ軍が桟橋まで船で運び、今後、ヨーロッパ連合やUAE=アラブ首長国連邦なども支援を行うということです。

その一方で、アメリカ政府は「地上ルートにとってかわるものではない」とし、イスラエル軍が掌握しているラファの検問所を再開する必要性を繰り返し強調しています。

こうしたなか、イスラエル軍はガザで人質となっていた男女3人の遺体を収容したと発表しました。軍は“3人が去年10月7日の音楽祭でイスラム組織ハマスによって殺害された後、ガザに運ばれた”と主張しています。

ネタニヤフ首相は哀悼の意を示したうえで、「すべての人質を取り戻す」と強調。

軍は“今もガザ地区に死者を含め、およそ130人の人質がいる”としています。

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