中国を訪問中のロシアのプーチン大統領は17日、黒竜江省ハルビンで記者会見した。ウクライナでの「特別軍事作戦」で露軍が攻勢を強める東部ハリコフ州について、ウクライナ側から露国内への越境攻撃が激化しているとして「緩衝地帯を作らざるを得ない」と主張した。その上で、州都ハリコフに関しては「現時点では占領する計画はない」と述べた。
プーチン氏は今回の訪中で、中国の習近平国家主席から、習氏の5月の訪欧でウクライナに関してフランスのマクロン大統領らと協議した際の内容について説明を受けたと言及。「中国は心から解決を求めている」と話した。
スイス政府がウクライナのゼレンスキー大統領の要請で6月中旬の開催を予定する「平和サミット」にも触れ、「(ロシアは)和平交渉に参加する用意はあるが、会議には招待されていない」と語った。
訪中に関しては、充実したものだったと振り返り、改めて多極化世界を強化する必要性に言及。欧米による対露経済制裁に対しては「露中は制裁に対応するため、共同生産を強化する」と述べた。【モスクワ山衛守剛】
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