日本に起源があるとされている格闘技「ブラジリアン柔術」の歴史をひも解くドキュメンタリー映画がブラジル人のジャーナリストらによって制作され、今週から日本で配信されています。

 柔道のように組み合い、関節技や締め技などの技術を競う格闘技ブラジリアン柔術。近年、世界的に競技人口が急増していて、その技術は世界中の総合格闘技の大会でも多くのチャンピオンが習得していることで知られています。

 去年には、アメリカ・ラスベガスで開かれた世界大会に日本の芸能界からも出場者が出るなど、度々メディアでも話題となっています。

 この世界規模にまで発展した競技の起源は、日本の戦国時代にさかのぼると言われています。

 ブラジル人のジャーナリストのマルセロ・アロンソさんらは去年、競技の発展に関わった関係者らの証言や残っている貴重な資料や映像を集めて、ドキュメンタリー映画「サムライが生んだ総合格闘技柔術500年の闘い」を制作しました。

 今週から日本でも配信がスタートしました。

 映画の中では日本人も証言者として出演しています。

 1995年にヒクソン・グレイシー氏と総合格闘技ルールで対戦し、その後、日本における競技の発展に貢献した日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹さんです。

 ANNの取材に対し、改めてこの競技の魅力についてコメントを頂きました。

日本ブラジリアン柔術連盟 中井祐樹会長
「ブラジリアン柔術は1対1で素手の決闘をするブラジルでこそ生まれ、根付いたマーシャルアーツ(格闘技)という文化だと思います。元となった講道館柔道の護身術的側面が地球の裏側で大きく花開きMMA(総合格闘技)の原点となり、さらには競技としての柔術も生み出したんです。最強にして万人向きという奇跡ですね」

 今年も多くの日本人がアメリカで開かれる世界大会に出場することが予想されています。

画像:「サムライが生んだ総合格闘技柔術500年の闘い」より

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