年金制度が見直されるかもしれません。その対象となっているのが「配偶者の年金」です。

■「配偶者の年金」縮小探る議論

 専業主婦にとっては頭の痛い問題です。

第3号被保険者 専業主婦(40代)
「今までもらえていたものがもらえないとなると、ちょっとどっきりというか…」

第3号被保険者 専業主婦(30代)
「もらえるお金が減ったり、なくなったりするのは不安になるのかな」

 保険料を支払わず年金が貰える「第3号被保険者制度」を巡り、縮小を探る議論が続いています。

 一方、現状のままでも…。

第2号被保険者 独身(50代)
「『そっか専業主婦って年金払わないけど年金もらえるんだ』ってちょっと思った時に、ずるいなって思う部分もある」

 年金の見直しに賛否の声。あなたはどちらでしょうか。

就職活動中 学生(20代)
「昔は“寿退社”という言葉があったりしたけど、現在はあまりそういうのがない。皆働く、両親夫婦ともに働くことを求めているので最後まで働きたいと考えている」

 女性の働き方に影響を与えるのでしょうか。13日、厚生労働省で行われた社会保障審議会。議論されたのは第3号被保険者制度でした。

 第3号被保険者制度とは、会社員などの配偶者が年金保険料を支払わなくても基礎年金が受け取れる制度です。

 条件は厚生年金保険、被保険者の配偶者で20歳以上60歳未満、年収は130万円に達しないことなどがあり、700万人以上が対象となっています。

 第3号被保険者制度が問題とされるのは、その不公平感です。

第2号被保険者 夫婦共働き(40代)
「給料明細を見て(保険料を)払っている気持ちは持っている。専業主婦の方とは不公平だという部分は持っている」

 40年前は大半を占めていた専業主婦世帯は現在、共働き世帯の半分以下に減り、実態とのずれが指摘されます。

第2号被保険者 独身(50代)
「働いていないのになんで年金もらえるのかな。こっちは毎月、毎月年金払ってるじゃん働いて。不公平だな。じゃあ私も専業主婦になったら良かったのかな。でも、それぞれの生き方だからしょうがないかな」

 さらにもう一点。いわゆる“130万円の壁”によって働きたい女性が仕事を制限している問題もあります。

 働き方は変化する一方、年齢別の第3号被保険者の割合を見てみると、30代後半以降の女性で約30%が対象となっています。

 仮に廃止となった場合、専業主婦らに新たな保険料が求められ、生活設計は大きく変わる可能性があります。また、将来受け取る年金が減少する懸念もあります。

第3号被保険者 専業主婦(40代)
「もらえないとなると、それなりに先を見据えてこれから子どもにかかるお金と別に蓄えておかないといけない。本当にどうしようかな…」

 先日の審議会では、厚生年金に加入しやすくすることで制度の対象者を減らしていくべきという意見が相次ぎました。

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