特殊詐欺被害を防止して感謝状を受け取った、セブン-イレブン大阪浜口東3丁目店の松井多津子さん(右から3人目)=大阪府警住之江署で2024年5月15日午後1時58分、斉藤朋恵撮影

 特殊詐欺の被害を防いだとして、大阪府警住之江署(竹内利典署長)は15日、大阪市住之江区内のコンビニで働く女性に感謝状を贈った。

 感謝状を受け取ったのは「セブン―イレブン大阪浜口東3丁目店」のアルバイト店員、松井多津子さん(61)。署によると、松井さんが勤務していた4月20日午後、70代女性が来店。12万円分のプリペイドカードを購入しようとしたことを不審に思い、署に連絡した。

 女性は自宅のパソコン画面に突然表示された番号に電話をかけ、カードを購入するよう指示されていたという。

 同店の川崎幸二オーナーが経営する別の店舗でも昨年11月、同様の手口の詐欺被害を店員が阻止。少しでも詐欺被害が疑われる場合は積極的に客に声かけするよう、店員の間で共有されていたという。

 署長室で竹内署長から感謝状を受け取った松井さんは「金額が高いことと、女性が『ギフトにする』と話していた言い方に違和感があった」と振り返り、「1人暮らしで相談相手もいなかったようだ。被害を防げて本当に良かった」と話した。【斉藤朋恵】

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