原爆慰霊碑の前で原爆死没者名簿の「風通し」をする広島市職員たち=広島市中区の平和記念公園で2024年5月15日午前9時22分、三村政司撮影
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 広島市中区の平和記念公園で15日、原爆慰霊碑の石室に納められた原爆死没者名簿を外気にさらし、湿気を取り除く「風通し」があった。原爆投下時刻の午前8時15分、市職員が黙とうした後、石室から名簿126冊を取り出し、傷みがないか1ページずつめくって確認した。

 名簿には広島で被爆し、2023年8月5日までに死亡が確認された33万9227人の氏名、亡くなった年月日と年齢が記載されている。23年5月の風通しから5320人増え、2冊が加わった。126冊には長崎で被爆し、広島の名簿への記載を希望した13人の名を刻んだ1冊も含まれる。

 原爆資料館や慰霊碑を訪れた修学旅行生らが作業を見守った。風通しの様子は後日、市の公式ユーチューブチャンネルで動画を配信する。【根本佳奈】

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