歩いて渡れる無人島として知られる千葉県館山市の沖ノ島近くの海で11日、海草のアマモを移植する作業が行われた。「海のゆりかご」と呼ばれるアマモの藻場再生に取り組むNPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」(竹内聖一理事長)の主催で、同鑑定団とともに沖ノ島周辺の環境保全活動に取り組む「セブン―イレブン記念財団」の関係者や家族連れら約110人が参加した。
まぶしい日差しが照りつける中、参加者たちはスタッフから移植の方法などについて説明を受けて海へ。海水中で自然分解されるポットに入ったアマモを浅瀬に植え付けた。
アマモは魚介類の産卵や生息場所となるため、生態系が豊かな海の指標といわれる。沖ノ島一帯の海はかつて東京湾有数のアマモ生息地だったが、今では環境の変化などでほとんど見られなくなった。同鑑定団は毎年、アマモの苗を育て、移植する活動を行っている。【岩崎信道】
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