東北でもオーロラが見えるかもしれない――。SNS(ネット交流サービス)で専門家がそう発信するのを見た仙台市の天文愛好家、山崎貴さん(53)は胸を高鳴らせ、車を約2時間走らせて岩手県の高原に向かった。
同県住田町と奥州市、遠野市にまたがる物見山(標高870メートル)付近の駐車場で午後8時半ごろ、カメラを構えて北の空を撮影。肉眼では判別がつきにくかったが、20秒の露光時間で撮影した写真を見ると、北の空が明らかに赤く染まっていた。
街の明かりに照らされた空とは、明らかに異なる赤い色合い。山崎さんは「こんな空を見たのは初めてで、オーロラだと思った。まさか東北で見られるとは」と興奮気味に語った。
撮影した時には駐車場には他に誰もいなかったが、午後10時ごろになると他にも続々と空を見上げる人が訪れたという。【岡田英】
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