岸田総理大臣は拉致問題解決に向けた大規模集会で、日朝首脳会談の実現に向けて「働き掛けを一層強める」と強調しました。

岸田総理大臣
「様々な働き掛けを絶えず行い続けていますが、(首脳会談の)早期実現に向け、働き掛けを一層強めて参ります」

 11日午後、都内で開かれた「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で、岸田総理は拉致問題について「2002年以来、1人の拉致被害者の帰国も実現していないことは痛切の極み」としたうえで「様々なルートを通じて首脳会談の早期実現に向け、働き掛けを一層、強めていく」と述べました。

 被害者家族会の横田拓也代表(55)は「私個人の北朝鮮への感情は、怒り、憎しみ、敵対心、恨みしかありません」としながらも、「苦渋の判断で対話路線に軸足を移してきた」として、金正恩総書記に向けて「日朝の明るい未来はあなたの勇気ある英断にかかっています」「過去の代で行われた歴史と決別してほしいと願っています」とメッセージを送りました。

 そのうえで、政府に対しては「即時一括帰国の要求水準を下げずに交渉を続けてほしい」と求めました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。