JR札幌駅北側に11日、新劇場「ジョブキタ北八劇場」がオープンする。劇場の芸術監督を務める納谷真大さん、こけら落とし公演「あっちこっち佐藤さん」の出演者らが10日、取材に応じた。納谷さんは「無我夢中で走ってこの日を迎えた。札幌に演劇文化を根付かせたい」と意気込みを語った。
劇場は札幌市北区北8西1地区に開業する再開発ビル2階に入居し、札幌駅から地下通路で直結。最大226席の小規模劇場だ。
「あっちこっち佐藤さん」は納谷さんが主宰する劇団「イレブンナイン」が過去に公演し、約4000人を動員した人気作品。特徴のないタクシードライバーに実は妻が2人いて、ある出来事をきっかけに平穏な日常が崩壊する……というコメディーだ。6月9日までの30公演に17人が出演し、9役をダブルキャスト、トリプルキャストで演じる。
主人公の佐藤ヒロシを演じるお笑いコンビ「オクラホマ」の藤尾仁志さんは「こんな時代に駅直結の劇場ができた。30公演、全力でやりたい」。同じく佐藤ヒロシ役の明逸人さんは「俳優との距離が近く、臨場感がある劇場。舞台はお客さんと作るもの。お客さんと一緒に楽しみたい」と語った。
チケットは一般5000円、学生2000円、中学生以下1000円。未就学児は入場できない。【今井美津子】
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