観測史上初めて最大震度7の激震に2度襲われ、熊本、大分両県で災害関連死を含む276人が亡くなった2016年4月の熊本地震から14日で8年になる。
前震は14日午後9時26分、本震は16日午前1時25分にそれぞれ発生。直後は熊本県内で最大約18万4000人が避難所に身を寄せた。ピーク時は4万7800人に上った仮設住宅の入居者数は23年3月末でゼロとなり、現在は区画整理の影響で2世帯4人が災害公営住宅などに入居する。
主な被災交通インフラで最後まで未復旧のままだった、熊本県南阿蘇村と同県高森町をつなぐ第三セクター「南阿蘇鉄道」は23年7月に全線で運行再開した。
深刻な被害を受けた熊本城は、天守閣と長塀の復旧をすでに終えた。築城時の姿を保っているとされる国指定重要文化財「宇土櫓(やぐら)」も24年1月に本格的な解体修復工事に着手し、完了するのは32年度の予定だ。石垣の修復も含め完全復旧は、52年度になる見込みとなっている。【山口桂子】
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