2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は13日、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を考えるイベントを大阪市内で開いた。万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとしており、SDGs達成への貢献が開催目的の一つとなっている。
約100人が参加したイベントでは、西アフリカのマリ出身で万博協会副会長を務める京都精華大のウスビ・サコ教授が基調講演した。161の国・地域と九つの国際機関が参加を表明している万博について、「地球規模の問題に対処するためのビジョンを共有し、共に世界を創っていくチャンスを得られるユニークな場所になる」と強調した。
国連開発計画(UNDP)気候キャンペーン「絶滅を選ぶな」の恐竜キャラクター「フランキー」も登場。スタッフを通じて「人類は気候問題への行動を起こすべきだ。日本の人々のアクションに期待している」と呼び掛けた。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と肩を並べ、「万博は素晴らしいアイデア。みんなが力を合わせることが重要だ」とアピールした。
イベントではオーストラリアやオランダ、ドイツの担当者らがパビリオンのテーマを語ったほか、高校生や大学生が温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」への貢献策などを発表した。【藤河匠】
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