野鳥のメジロなどを違法に飼育、販売したとして、警視庁生活環境課は8日、福島県いわき市小名浜、小鳥店経営、塚本二治男(ふじお)容疑者(78)と妻のとし子容疑者(73)を鳥獣保護法違反の疑いで逮捕したと発表した。
共に容疑を認め、二治男容疑者は「東北一の小鳥店と自負している」と供述しているという。
警視庁は、1980年代後半から野鳥を売り始め、2002年に鳥獣保護法が改正されて販売などが禁止された後も違法行為を続けていたとみて調べる。
逮捕容疑は22年12月~23年10月、違法に捕獲されたメジロやヤマガラなど7種32羽を飼育したほか、メジロやウグイスなど3種11羽を男性客1人に計約3万3000円で販売したとしている。この男性客を含む男女5人も小鳥店から購入した野鳥を飼育したなどとして、鳥獣保護法違反などの疑いで書類送検された。
警視庁によると、野鳥は店舗の奥に設置された隠し部屋で飼育されており、とし子容疑者は「違法と分かっていたので警戒していた」と供述。二治男容疑者は「常連客が密猟した野鳥を仕入れていた。多い時で年間約100羽を1羽当たり1500~8000円で販売していた」と説明しているという。【加藤昌平】
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