桜が見ごろを迎えた能登鹿島駅=石川県穴水町で2024年4月13日午後0時22分、宮武祐希撮影

 能登半島地震で被災し、6日に全線で運転再開した「のと鉄道」の無人駅、能登鹿島駅(石川県穴水町)で桜が見ごろを迎えている。

 同駅は「能登さくら駅」の愛称で親しまれる桜の名所で、周辺に約100本のソメイヨシノが並ぶ。

 旧七尾線の開通で同駅ができ、1932年に地元住民たちが桜の木を植えたのが始まり。地元住民らで作る「能登鹿島駅さくら保存会」によると、今年は地震の影響で枝が折れた木もあるが、きれいに花を咲かせたという。

 穴水町の自宅が半壊した米田吉朗さん(76)は妻と訪れ「気分転換にと思って来ました。季節が来るとちゃんと咲く桜を見ていると、少し励まされる気持ちになります」と話した。

 保存会によると、ライトアップは咲き具合を見て、午後6時から午後10時半ごろまで行われる。【宮武祐希】

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