「核兵器廃絶」を訴えるため、広島県と長崎県の被爆者を乗せたクルーズ船が世界一周の航海に出ました。
国際NGO(非政府組織)「ピースボート」が主催する「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」は、これまでに170人以上の被爆者が参加し、世界各地で核兵器の非人道性を訴えてきました。
11回目となる今回は広島県、長崎県の被爆者3人を乗せて横浜市を出港し、105日間でシンガポール、イギリス、アメリカなどを巡る予定です。
長崎で被爆 田中熙巳さん(91)
「長崎で13歳の時に原爆に遭っている。皆さんが絶対、核兵器を使わせない気持ちになるよう頑張りたい」
広島で被爆 田中稔子さん(85)
「ピカッと光って、頭と首と、そして右腕にやけどしました。何の力もないが愚直に被爆体験を話したいと思います」
船内では、被爆者による証言の集いや世界から専門家を招いて核問題への理解を深める学習会が行われます。
また、日本に住むウクライナ出身の若者7人も参加し、ロシアによるウクライナ侵攻の現状を国際社会に訴えます。
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