兵庫県警長田署は13日、神戸市長田区の団体職員の女性（58）がSNS（ネット交流サービス）に表示された偽の広告を通じて投資を持ちかけられ、約5260万円をだまし取られたと発表した。広告には実業家の堀江貴文氏の名前が悪用されていたという。
同署によると、女性は2月23日、スマートフォンでフェイスブック（FB）を閲覧していたところ、堀江氏をかたった投資教室の広告が表示された。アクセスすると、自動的に無料通信アプリ「LINE（ライン）」に画面が切り替わり、途中で堀江氏の声に酷似した音声ガイドで投資を勧誘された。その後、アシスタントを名乗る人物とやりとりし、3月14日～4月2日に計14回、七つの指定口座に送金したという。
女性は署の聞き取りに「堀江さんの声に似ていたので信用してしまった」と話している。著名人の画像や名前を悪用したSNS上での詐欺事件が多発しており、同署は音声は偽造されたとみて詐欺事件として調べる。【山本康介】
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