SNS(ネット交流サービス)を通じて好意や親近感を抱かせ、金銭をだまし取る詐欺を防いだとして、山口署は山口市の郵便局員に感謝状を贈った。
贈呈されたのは、山口宮野郵便局の課長代理・伊藤祐子さん(37)。伊藤さんは4月、来店した70代女性から口座番号と名義人が書かれたメモを見せられ、「ここに送金できる……?」と言われた。理由を尋ねたところ、女性はSNSで有名スポーツ選手と連絡を取っており、「VIP会員になれば会える」と言われ、会員になる費用など40万円を振り込みたいと話した。スポーツ選手を名乗る人物からフェイスブックでダイレクトメッセージが届いたのが、やり取りを始めたきっかけだったという。
伊藤さんは口座が個人名義であったことや、振り込みの多額さを不審に思い、女性に詐欺の可能性があることを伝えて110番。被害を未然に防いだ。
伊藤さんは「お客さんは困った様子だった。不審に思ったら話を聞いてささいな表情や言葉の違和感にも気づけるようにしたい」と話した。【小澤優奈】
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